一般社団法人アスリートソサエティは、2018年9月28日-30日にSports Asiaプロジェクトの一環として、ラオスはビエンチャンにて以下の通りの活動をしたことをご報告いたします。なお、本活動はラオスにて障害者スポーツ支援活動をされているNPO法人アジアの障害者活動を支援する会(ADDP)の現地協力と、国際交流基金による資金協力により実現しました。両団体のご支援・ご協力に感謝申し上げます。
義足ランナーの育成に向けた現地調査
日本で競技用義足を開発されているXiborg社の遠藤謙さんに現地まで同行頂き、ラオス国内で障害者支援・義足支援を行っているCOPE (The Cooperative Orthotic and Prosthetic Enterprise)を訪問し、ラオスの義足の現状を調査・ヒアリングを行いました。
COPEでは、義足を使用している2人のアスリートや、彼らの義足を作成している義肢装具士に打ち合わせに参加してもらい、競技用義足が装着可能なソケットを現地で作成できることが確認できました。また、実際にアスリート2人の脚や体の測定を行うことで、次回訪問時に実際に利用して頂ける義足を準備できるようにしました。
ラオスの国内ではいまだに不発弾が残る地域があり、それら不発弾により身体の一部を失ってしまう人も多く、そういった方の希望・ロールモデルになるような義足ランナーの発掘・育成に向けて、今後企画を進めることにいたしました。
オリンピック・パラリンピックランナーへの陸上指導
アスリートソサエティ代表理事であり元陸上選手である為末大と、ADDPの陸上競技指導者である羽根裕之さんにより、健常者と障害者の合同陸上練習会であるInclusive Athlettic Activityを、ラオス国立競技場にて開催しました。
練習会では、半日に渡り基本的なドリルや短距離走を行うことで、フォームの確認や体の動かし方の指導を行いました。オリンピック選手は2年後の東京オリンピックに向けてモチベーションが上がっており、パラリンピック選手は翌週からインドネシアで開催されるアジアパラリンピック競技会も控えていることから最終調整を行っておりました。
何人かの選手は東京オリンピック・パラリンピックでの参加標準記録を超えらそうなポテンシャルがあり、一人でも多くのラオスからの出場選手が増えるように、今後2年間の継続的な指導や連携を行うことを確認してきました。