AHTLETE SOCIETYアスリートソサエティは、ネパールオリンピック委員会と福島県田村市とともに、以下の通り、ネパールのカトマンズにおいてマラソンクリニックを開催しました。
第２回マラソンクリニック概要
日時：2019年2月21日（木）-2月26日
場所：
・講義：ネパールオリンピック委員会会議室(Satdobato, Lalitpur)
・練習：Nepal Armed Police Force (APF) Stadium
指導：
・コーチ：中村友梨香（北京五輪マラソン日本代表、NOBY T&F CLUB所属）
・アシスタントコーチ：鈴木翔子（TRAC所属）
参加：ネパール代表レベルの陸上長距離選手約25人
主催：一般社団法人アスリートソサエティ & ネパールオリンピック委員会
協力：福島県田村市
講義
2018年夏に実施した講義の復習も含めて、目標の設定方法、練習メニュー、食事内容、今後の目標についてディスカッションを行いました。また、全6日間の練習メニューについてのオリエンテーションを行いました。多くの選手が昨夏のマラソンクリニックにも参加をしてくれた選手であり、再会を喜ぶ姿が印象的でした。
実技練習
■練習例（2/24）
・ウォーミングアップ
・ジョギング
・サーキットトレーニング
(腹筋、ステップアップ、ハードル、スラローム走、手押し車など)
・クールダウン
■練習例（2/25）
・ウォーミングアップ
・ジョギング（15分間）
・ファートレック走
・ジョギング（10分間）
・クールダウン
■練習例（2/26）
・ウォーミングアップ
・ジョギング（15分間）
・400m x 10-15本
・ジョギング（10分間）
・クールダウン
中村友梨香コーチのコメント
今回は、東京オリンピックを目指す選手だけでなく、たくさんの若いアスリートが参加してくれていて、とても嬉しかったです。
ベテラン選手と若い選手が一緒に練習することで、若い選手の成長にもつながるので、良かったと思います。
若い選手は、チャレンジ精神旺盛で、ベテラン選手にも遠慮することなく走る姿が印象的で、将来がとても楽しみに感じました。
またベテラン選手も、その姿に良い刺激を受けていたように思います。
練習の雰囲気もとても良かったです。
メイン練習のスタート前は自然に緊張感があり、練習中は応援し合ったり、終わったらリラックスしてクールダウンをしていて、選手たちが作り出す雰囲気はとても良いと思いました。選手たちが、自分の目標をしっかり持ち、今後も良いトレーニングを積んでいって、少しずつレベルアップしていって欲しいなと思いました。
鈴木翔子アシスタントコーチのコメント
今回の合宿には100m～800mの選手も積極的に参加してくれ、真剣な眼差しで中村選手のアドバイス一つ一つに聞き入っている様子が印象的でした。
これまでに多くの国のアスリートに出会ってきましたが、今回の参加を通して改めて世界中に努力している選手がいること、そして彼らにとって新しい経験や指導を受けられることが何よりの喜びであるということをよく感じました。
また、その背景にはスポーツ途上国での指導者不足という問題がありますが、ネパールのコーチ達はとても熱心に選手と向き合っています。彼らの存在は今後の発展のためにとても重要といえ、この先も多くの指導者に関わっていく事が我々にできる意味のあるサポートだと感じます。
ネパール陸上競技の持続的な普及と強化を支えられるよう、互いに学びながら交流を続けていけたらと思います。
