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2012年12月25日東京スポーツサミット開催!

  • by TanakaYoshiro

2012年12月25日、アスリートソサエティ代表理事5名が中心となり、これからのスポーツのあり方を考える東京スポーツサミットを開催致しました。

アスリートソサエティでは「スポーツを通じて、世の中に希望を」というビジョンを掲げて活動に取り組んでおります。
今回の東京スポーツサミットでは、トップアスリートだけではなく、国会議員、大学教授、スポーツクラブ経営者など、スポーツを取り巻く様々な個人・組織が一同に会することから、最新動向の情報収集や人的ネットワーキング、更には共通の課題認識を形成し、日本スポーツ界の更なる発展向けた積極的かつ主体的な議論が行われました。

  • 名称:Cheer!Nipponイベント内の東京スポーツサミット (http://cheernippon.jp)
  • 日時:2012年12月25日(火) 9:00-14:30
  • 場所:国立競技場会議室(東京都新宿区霞ヶ丘町10-2)

 

前半:セッション形式
時間 内容
09:30-09:45 イントロダクション
– 総合司会:為末大(アスリートソサエティ(AS)代表理事)
09:45-10:25 セッション1:地域スポーツ
– 加藤久(元JFA復興支援特任コーチ):被災地支援
– 佐野宏(NPO法人調和SHC俱楽部):地域スポーツ実践
– 長塚智広(AS理事・自転車):競輪業界
10:30-11:10 セッション2:ビジネス
– 間野義之(早稲田大学教授):東京五輪2020年のスポーツ環境
– 荒木田裕子(日本オリンピック委員会):東京2020オリンピック招致
– 松下浩二(ヤマト卓球・AS理事):スポーツビジネス・ヤマト卓球
– 朝日健太郎(AS理事・ビーチバレー):マイナースポーツの普及
11:15-11:55 セッション3:競技力向上
– 高橋義雄(筑波大学准教授):マルチサポート事業
– 朝原宣治(AS理事・陸上):陸上の事例
– 佐藤峻一(Athletes’ Power):競技別海外進出傾向
11:55-12:00 ラップアップ
12:00-13:00 ランチ
後半・シンポジウム形式
13:00-14:30 Cheer! NIPPON特別シンポジウム













【東京スポーツサミット開催の為に】

1964年、東京でオリンピックが開催される事になり、日本に国立競技場ができました。あれから約50年、日本の各地方には競技場ができ、スポーツができる環境は随分整いました。

50年前子ども達だった世代は今、高齢者になろうとしています。50年前とは日本が置かれている状況も随分変わりました。少子高齢化、地方の過疎化、経済の停滞。全てが拡大に向かっていた50年前とは違う時代に入っています。

学校に子ども達が少なくなれば先生も当然少なくなります。もう部活動がたくさんある学校はほとんどなく、やりたいスポーツがあってもその部活動が学校にあるかどうかはわかりません。企業も厳しい時代を迎え、余裕がありスポーツを支える事が難しくなりました。相次ぐ企業スポーツの廃部により、トップ選手でも競技を続ける事は難しくなっています。

これまでの50年、振り返れば日本はトップスポーツを中心に発展してきました。それは日本が世界で存在感を示す為には大事な役割を果たしましたが、でも、スポーツはその為だけにあるのでしょうか。オリンピックを目指せるトップの選手の為だけにスポーツはあるのでしょうか。

私が東京スポーツサミットを開きたいと思ったのは、これからの50年、日本が一体どんな未来を描いて、スポーツにどんな役割が果たせるかをもう一度話し合いたかったからです。オリンピアンも、パラリンピアンも、支える側も、見る側も、いろんな枠組みをとっぱらって、みんなで本気でスポーツの未来を考えたい。スポーツの可能性をもう一度考えるきっかけが必要だと思いました。

高齢者スポーツで医療費を減らす。子ども達にスポーツのチャンスを与える為に、学校単位ではないクラブチームを作る。地域のコミュニティをスポーツクラブを通じて再生させる。子ども達の為に継続可能で健康な未来を作る。

トップアスリートの為だけではなく、全てのスポーツに関わる人、社会の為に、新しいスポーツ文化を作る。 次の50年の日本のスポーツの未来を話し合う為に、是非東京スポーツサミット開催にご協力ください。

為末大