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ネパール長距離選手・パラ陸上選手日本招聘プログラム2019

  • by admin

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ネパールオリンピック委員会2名、コーチ1名、選手2名、ネパールパラリンピック委員会1名、スタッフ1名、選手2名を9月14日~9月21日の8日間にわたり招聘し、福島県田村市にて合宿及び調印式、レセプションパーティーを実施いたしました。今回の招聘では、北京オリンピック女子マラソン日本代表の中村友梨香選手と福島県パラリンピック協会の方々と共に、来年の東京オリンピック・パラリンピック向けた練習強化合宿をメインに行いました。

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15日は、ホテルの裏にあるクロスカントリーコースで朝練習を行いました。

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午後は、競技場裏の1周2キロあるクロスカントリーコースにて汗を流しました。

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16日の朝は雨天のため、朝練集として室内で中村コーチがストレッチとリズムトレーニングを指導しました。

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午後は雨で足元が悪い中、中村コーチと競技場で練習を行いました。

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17日朝は、ホテルの裏のクロスカントリーコースにて朝練習を行いました。

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朝練習後には田村市役所へ訪問。本田市長を交え今回の合宿と、東京オリンピック・パラリンピックへ向けての意気込みを語りました。

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田村市役所訪問後、ネパールパラリンピックチームは市内の小学校を訪問。ネパールと日本の文化交流、パラリンピック競技の体験授業後には児童と一緒に給食を取りました。

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昼食後は競技場にて福島県パラリンピック協会のスタッフの方々と練習。スプリント系の練習を多く取り入れて頂きました。

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ネパールオリンピックチームは中村コーチと共に競技場にて練習を行いました。

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18日は競技場裏のクロスカントリーコースにてスピード練習を実施。合宿折り返し日となり体が疲れている中、選手たちは頑張って走り切りました。

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午後、ネパールオリンピックチームは市内の小学校へ訪問。
初めてのラジオ体操を行った後に、玉入れ、リレー等の体育大会に参加し児童たちと文化交流を行いました。

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体育大会後は日本のメディアに東京オリンピックへ向けての意気込みを述べました。

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パラリンピックチームは競技場で、福島パラ陸上競技協会の方々のご指導により、ミニハードルを使った練習を中心に、充実した練習ができました。

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練習後には、田村市役所、ネパールパラリンピック委員会、アスリートソサエティの三者間で、事前合宿を市内で行うことのほか、陸上選手の強化に努めること、スポーツ・文化交流を継続することの3項目を主な内容とした協定を結びました。

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調印後にはレセプションパーティーを行い、そば打ち体験など日本の文化に触れてもらいました。

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19日はトレーニングの一環としてホテルの裏にある、鎌倉岳へ登山。

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登山後は競技場にて中村コーチよりリズムトレーニングの指導が行われました

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。同日、弊会代表の為末は市内の中学校で講演会を実施しました。選手団の役員も同行しました。

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午後は市内の小学校6年生による陸上競技会の見学を行い、為末代表、中村コーチはプレゼンターも務めました。

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20日、最終日は中村コーチと最後のトレーニング。体が疲れている30kmをよく走っていました。

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練習後には昨年ネパールから頂いたそばの花の種が満開を迎え、チーム全員でお花見へ。

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福島空港から伊丹空港へ移動し、大阪で1泊したのち、21日に関西国際空港からネパールへの帰国の途につきました。

参加者の声

Basnet Krishna Bahadur (NOC: 選手)

田村市でのトレーニングはこれまでのネパールでの経験と比較しても大変素晴らしいものとなりました。コーチのゆりかさんのトレーニングは、普段目にすることができないものばかりでした。食事や宿泊先の管理は大変素晴らしいものでした。トレーニングのレベルに応じた栄養管理にはとても感謝しています。どんなハードなトレーニングでも、適切な食事と休養の計画のおかげで、大変だと感じたことは一度もありませんでした。ネパールでは、トレーニングのレベルに合わせて食事を調整するのは難しいですが、今回はそれぞれのトレーニングに応じたひつような栄養が摂れる食事を提供していただけました。コーチのゆりかさんによる1週間のトレーニングのおかげで、ランニングの技術やパフォーマンスが格段に向上しました。第13回南アジア大会のマラソン大会は、不運なことに私の母が他界したことで出場できませんでした。もしまた田村市が私たちにコーチのゆりかさんの下で2~3ヶ月間のトレーニングの機会を提供していただけるのであれば、ランニング技術もパフォーマンスも更に向上するのではないかと思います。田村市の皆様、ありがとうございました。

Bhandari Puspa (NOC: 選手)

2019年9月にマラソントレーニングに参加し、田村市での伝統や文化に親しむ機会を得られたことは、大変幸運なことでした。田村市から戻ってきてからは、トレーニングとパフォーマンスにおいて大変な進歩がありましたのでいくつか共有させてください。まずはアスリートとして自らの質の高さと、レースで勝つことができることを実感することができました。そして、マラソンランナーの食事の計画が他のアスリートとは少し違うことを知りました。全身の痛みを早く対処する方法やストレッチも学ぶことができ、今では、田村市での経験を活かして、このような痛みを早く治すための方法を他のアスリートに共有しています。一般的な室内での運動については、雨天時や外の天気が悪い時に体力を維持するのに役立つことや、体調が悪くなったり、つらいことがあれば、すぐにコーチに報告することの大切さも学ぶことができました。2kmのクロスカントリートレーニングでは、下り坂でのランニングの技術が向上したことを実感しています。これらの7日間のトレーニングで学んだことを活かして、カトマンズで開催された第13回南アジア大会のマラソンでは、ネパール記録を更新して銀メダルを獲得することができました。 同様に、ハーフマラソンでもネパール記録を更新することができました。

Bhote Sangbu (NPC: 選手)

こんにちは!ネパール出身のパラ・アスリート、サンブ・ボーテです。2019年9月に田村市で行われたトレーニングでの体験を共有させていただきます。私はスプリント競技における、特に以下の技術的なことを学ぶことができました。 100m競走での走り方、スターティングブロックの設定方法、適切なエクササイズ方法、スタミナのつけ方 これらの学びは、現在でもネパールで大いに役立っています。コーチのユリカさん、田村市のパラアスリートの皆さん、コウタさん、本当にありがとうございました。また、スカイパレスホテルのクロスカントリーのレースエリアは、最近一人でトレーニングをしているカトマンズのレースエリアとよく似ていて、とても気に入りました。スカイパレスホテルの部屋は、トレーニング後にリラックスするにはとても快適で、とてもリラックスすることができました。ホテルのスタッフの皆さんには、とてもフレンドリーに歓迎していただき、そして健康的な食事を提供していただきました。選手にはもっと高タンパク質の食事が必要であると改めて感じています。今回は多くの学びがあった素晴らしいトレーニングでした。田村市の皆さん、ありがとうございました。

Rana Bikram Bahadur(NPC: 選手)

ナマステ(Namaste,こんにちは)! パラ・アスリートののBikram Bahadur Ranaです。日本の田村市でのトレーニングは私にとって良いトレーニングでした。特に義足を装着して伴走者と走るスキルなど,たくさんの新しい技術を学びました。 盲目のパラ・アスリートのための国際パラリンピック委員会によって認定された新しい公式ギアについて、情報をアップデートすることができました。このような経験をさせていただいた田村市のパラ・アスリートの皆さんに感謝しています。おかげさまで、正しいトレーニング方法を学ぶことができました。コーチ、サポートスタッフの皆様、本当にありがとうございました。今回このような素晴らしいトレーニングの機会を与えていただいた田村市の皆さん、本当にありがとうございました。